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企業におけるセキュリティ教育の重要性とは?社員を守るための基礎知識と最新トレンド

近年、ランサムウェアやフィッシング攻撃、ソーシャルエンジニアリングなどのサイバー攻撃が増加しています。これらの攻撃は、情報漏洩や経済的損失、信用の失墜など、企業に多大な損害をもたらします。サイバー犯罪者のターゲットは大企業だけでなく、中小企業にも及び、あらゆる組織が狙われているのが現状です。

このような背景から、企業における社員向けのセキュリティ教育の重要性が高まっています。

企業がセキュリティ教育で取り組むべき内容と、その目的とは?

まずはどのような内容の教育が必要でしょうか。おさえるべき項目について紹介します。

1.人的ミスを減らすための基本的なリスクの理解

サイバー攻撃の多くは、社員のリスク意識が不足していることに起因しています。フィッシングメールに対する警戒心が低かったり、不注意なクリックが感染の原因となるケースは少なくありません。社員教育を通じて、【まずはどのような脅威があるか】【どう対応するべきか】、といった基本的な知識を学ぶことで、こうした人的ミスのリスクを減らすことができます。

2.自社のセキュリティポリシーに関する教育と周知

情報漏えいの原因として一定の割合で、悪意のある(意図的な)ケースがあります。社員教育を通じて自社のセキュリティポリシーの重要性と内容を周知し、データやシステムの取り扱い方法に対する共通の意識を形成することが大切です。社員に自分たちがセキュリティの「第一線」にいることや、自社のセキュリティポリシーを認識させることが、意図的な脅威に対する抑止力として機能します。

3.インシデント発生時の対応フローの周知と徹底

どんなに対策を施しても、サイバー攻撃のリスクをゼロにすることは難しいのが現実です。サイバーインシデントが発生した際に、社員が適切に対応することで損害の拡大を防ぐことにつながります。社員教育を通じて、インシデント発生時の報告フローや初動対応を徹底するようにしましょう。

最新のセキュリティ教育のトレンドとは?

次にセキュリティ教育にはどのような方法があるでしょうか。最近のトレンドをご紹介します。

1.オンライン研修:柔軟な学びの場の提供

従来の集合研修では、全員が同じ場所に集まるため、日程調整や時間的な制約が課題でした。最近では、柔軟な参加が可能なオンライン研修が普及しており、多くの企業がセキュリティ教育の効率化を図っています。

【オンライン研修のメリット】

  • いつでもどこでも学べる:リモートワークが増える中、場所を問わず受講できるオンライン研修は社員にとっても企業にとっても利便性が高いです。
  • 反復学習が可能:録画された講義や資料を提供することで、社員が必要に応じて何度でも見返し、内容を復習できます。
  • コスト削減:会場費や移動費が不要であり、会社にとっても負担が軽減されます。

 

2.標的型訓練メール:実戦的なフィッシング対策

標的型攻撃メール(フィッシングメール)は、多くの企業で問題視される脅威のひとつです。そこで、多くの企業が取り入れているのが、実際のフィッシングメールを模倣した「標的型訓練メール」です。これは、あらかじめ設定された従業員にフィッシングメールを送り、受信者の対応を測定する教育手法です。

【標的型訓練メールのメリット】

  • 現実に近い状況を再現:実際のフィッシングメールと同様の形式で送られるため、社員が日常的に直面するリスクを実感しやすくなります。
  • 即時フィードバック:訓練メールに引っかかった場合、その場で「これは訓練メールでした」と通知され、何が間違いだったのか、正しい対応について解説が表示されます。即時フィードバックにより、記憶に残りやすくなります。
  • 結果分析による効果測定:訓練結果はデータとして蓄積され、社員ごとのセキュリティ意識や行動パターンを把握することができます。これにより、追加教育が必要な社員を特定することが可能です。

 

3.セルフチェック式のセキュリティテスト

セルフチェック式のセキュリティテストは、社員が自身のペースで知識や理解度を確認できる教育方法です。これにより、社員は自分のセキュリティ知識の強化が必要な部分を把握しやすくなり、自己学習の促進につながります。

【セルフチェック式テストのメリット】

  • 個々の理解度の把握:社員ごとの理解度や弱点が明確になり、効果的な追加教育やフォローがしやすくなります。
  • 自分のペースで学習可能:時間的な制約を受けず、自分の空いた時間に取り組むことができるため、学習負担を軽減します。
  • 習熟度に応じた問題設定:簡単な問題から難易度の高い問題まで多段階のテストを用意することで、さまざまなレベルの社員に対応できるようになっています。

Security Academyの「Selphish」で行う実践的な社内セキュリティ教育

こうした最新トレンドをおさえた実践型教育の一つに、標的型攻撃メール訓練があります。SaaS型標的型攻撃メール訓練サービス「Selphish」は訓練に必要な機能がすべてそろっていることに加え、充実のサポート付きで効果的な訓練が可能です。

Selphishでは先日あらたに「フィッシングメール詐欺」と「サポート詐欺」に対するトレーニング機能を追加しています。訓練用のフィッシングメールやサポート詐欺のメール本文のリンククリックを行った社員は、教育コンテンツへ誘導されます。実践型で学ぶことで、万が一実際に標的型攻撃メールのようなあやしいメールを受信した場合、どう対処すべきかの理解をより深めることができます。

Selphishでは無料ですべての機能が使えるデモ環境もご用意しておりますので、試してみたい、という方はお問い合わせフォームよりお申し込みください。

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