Selphish Threat Intelligence – ランサムウェアに屈するな!身代金を決して支払うべきでない理由
ランサムウェア攻撃は年々巧妙化し、企業・個人に関わらず、被害が後を絶ちません。ランサムウェア攻撃では、攻撃者はデータを暗号化して身代金を要求します。しかし、身代金の支払いは問題解決にならないばかりか、さらなるリスクを生む可能性があります。
本記事では、身代金を支払うべきでない理由と、適切な対応策について解説します。
身代金を支払うべきでない3つの理由
1. 支払いは犯罪組織を助長する
ランサムウェア攻撃の主目的は金銭的利益の獲得です。身代金の支払いは、攻撃者に新たな攻撃資金を提供し、より高度な攻撃インフラの構築やマルウェアの開発を可能にします。これにより、サイバー犯罪のエコシステム全体が強化され、新たな被害者を生み出す悪循環を引き起こすことになります。
2. データが復元される保証はない
攻撃者が約束通りにデータを復号する保証は一切ありません。統計によると、支払いを行っても、復号キーが提供されない、データが完全に復元できない、あるいはデータが破損するケースが多数報告されています。さらに深刻なのは、一度支払いに応じた組織が「支払い確実なターゲット」として攻撃者のデータベースに記録され、再攻撃の標的となるリスクです。この「二次攻撃」は、初回以上の被害をもたらす可能性があります。
3. 法的・倫理的リスクの増加
多くの国で身代金の支払いは法的に禁止されており、支払いは資金洗浄や犯罪活動の支援とみなされます。また、支払いによって得られた資金は新たな攻撃に使用されます。そのため、企業の社会的責任の観点からも、身代金の支払いは避けるべきです。
ランサムウェア攻撃への適切な対応策
1. データバックアップの徹底
重要なデータは定期的にバックアップを取得し、ローカル環境にも保存します。クラウドストレージと物理的なストレージの両方を活用し、異なる地域のデータセンターなど、地理的に分散したバックアップ体制の構築を推奨します。また、バックアップデータの完全性を定期的に検証し、復元テストを実施することで、攻撃時のデータ復旧の実効性を確保できます。
2. インシデント対応計画の策定
ランサムウェア攻撃発生時の対応手順を明確に定め、定期的な訓練を実施することで、迅速かつ効果的な対応が可能になります。この計画には、初動対応、被害拡大防止、システム復旧、事後報告までの具体的な手順を含め、各担当者の役割と責任を明確にします。さらに、法執行機関やセキュリティベンダーとの連携体制も事前に整備しておくことが重要です。
3. フィッシングメール訓練の実施
従業員向けにフィッシングメール訓練を実施し、不審なメールやリンクを見分ける能力を向上させます。Selphishなどのシミュレーションツールを活用した実践的な訓練により、強固な防御体制を構築できます。訓練では、最新の攻撃手法を再現し、添付ファイルの取り扱いや不審なURLへの対応など、実践的なシナリオに基づく学習を提供します。訓練結果の分析とフィードバックを通じて、組織全体のセキュリティ意識を継続的に高めることができます。
Selphishのメール訓練サービスでランサムウェア攻撃に備える
ランサムウェア攻撃の手口は日々進化しており、技術的な防御策だけでは不十分です。組織が継続的にリスクを低減するには、従業員のセキュリティ意識を高め、攻撃手口を理解した上で適切な対応ができる体制が不可欠です。
神戸デジタル・ラボが提供するSelphish(セルフィッシュ)は、実際の攻撃パターンを再現したフィッシングメール訓練により、従業員がランサムウェア攻撃の前兆となる不審なメールを見抜く力を養うサービスです。
Selphishの訓練は、標的型攻撃メール、悪意のある添付ファイル、偽装リンクなどを用いた実践的なシナリオを提供し、従業員が実環境で攻撃を疑う習慣を身につけられるよう設計されています。また、管理画面での進捗管理や効果測定も可能で、組織全体のセキュリティ対策強化に貢献します。
さらに、Selphishではランサムウェアに特化した教育コンテンツを新たに提供開始しました。動画を含む実践的な学習教材を通じて、ランサムウェアの脅威をより深く理解し、適切な対策を身につけることができます。
まとめ
ランサムウェア攻撃の脅威が拡大する中、組織は従業員のセキュリティ意識を高め、攻撃への耐性を強化する必要があります。また、感染してしまったことを想定したバックアップ体制をはかりましょう。特に、フィッシングメールを入口とした攻撃が多発する現状では、従業員による不審メールの検知と適切な対応が最大の防御策となります。
Selphishのメール訓練サービスを活用することで、従業員は実践的な訓練を通じて適切な判断力と対応力を身につけることができます。
最新のサイバー脅威に備えるため、Selphishを活用して組織全体の防御力を高めていきましょう。
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